モルモットの子育てと親離れさせるタイミングについて

モルモットは出産後、赤ちゃんモルモットとどのくらいの時期まで一緒のゲージで育てるとよいのでしょうか?

モルモットは妊娠期間が60日~70日長く、母親のお腹から出てきた赤ちゃんモルモットは、毛や歯が生え揃い目も開いています。
お母さんモルモットのお腹の中である程度成長していますから、産まれてからの生育は早く、モルモットの赤ちゃんは生後3週間で繁殖が可能になるまで成長します。

お母さんモルモットが子どもの子どもを妊娠しないために、オスの子どもは生後1ヶ月程度でお母さんモルモットから離し、別のゲージで飼育するのが望ましいです。

無計画な繁殖は、お母さんモルモットの身体に大きな負担を与えてしまいます。
モルモットは比較的繁殖しやすい動物ですから、妊娠・出産については飼い主さんが調整してあげる必要があります。

ここでは、お母さんモルモットが出産し、お母さんモルモットと赤ちゃんモルモットをどの程度まで一緒に育てるべきなのかについて、ご説明いたします。
また、元気な子育てをするためにお母さんモルモットへのケアについても合わせてご覧ください。

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モルモットの出産。赤ちゃんの成長について

モルモットは私たち人間と同じ哺乳類なので、母親のお腹の中である程度成長して生まれてきます。

モルモットに出産をさせる場合、遅くても生後6ヶ月までには最初の繁殖を終えなくてはなりません。
絶対にダメだ、とは言い切れませんが、モルモットの負担や安全を考慮するのなら、生後6ヶ月という期間を覚えておきましょう。

というのもモルモットのメスは、生後10ヶ月になると骨盤が完全にくっついてしまい、自力で出産することが出来なくなります。
生後7ヶ月頃でも、恥骨の癒着が始まるので難産になる可能性が高まります。

出産に望ましい時期がわかったところで、生まれた赤ちゃんの成長について紹介していきましょう。

モルモットの赤ちゃんの成長は、人間とは比べものにならないほど、早いスピードで成長していきます。

生後1時間くらいで、自力で歩き始めるほどです。

生後2日目から、母乳以外の餌も口に出来るようになります。
しかしそのままは食べられないので、ペレットをお湯で柔らかくしたり、野菜や果物は小さくカットしましょう。

生後10日もすると、母乳と餌が主な食事となります。

生後2週間を迎えると、赤ちゃんという部類ではなくなり母親と一緒に過ごす必要がなくなります。

生後1ヶ月で一匹で飼育することが出来、生後2ヶ月で子供を産める大人へと成長しています。

モルモットは生後3週間程度、母乳で子育てします。良質の母乳を出すために気をつけること

モルモットは生後2~3週間程度で授乳を終えます。
しかし親と同じ食事はまだ難しいので、お湯でふやかしたペレットや細かく切った野菜や果物を与えます。

授乳している期間は、良質な母乳を出してもらうために、母親の栄養状態にも気をつけましょう。
普段よりも栄養価の高い餌や、バランスのいい食事をあげます。

特にカルシウムやビタミンが不足しないように、野菜を多めにあげるといいです。

また授乳は多くの水分を必要とします。
いつでも新鮮な水が飲めるように、こまめに補充することが大切です。

授乳を終えたら、今度は栄養過多で肥満の原因になってしまうので、普段通りの餌に戻し健康管理に気をつけましょう。

お母さんモルモットが子どもを攻撃しだし子育て放棄をしだした時には

生後一ヶ月くらい経つと、母親が子供を攻撃したり、追い払おうとする行動が見られ始めます。
この行動が見られるようになると、親子のケージは分けるべきです。

まだ生後一ヶ月しか経っていない子供に、なぜこんなことをするのかと思ってしまいますよね。

これは子供を独り立ちさせるために、あえて子供を邪魔者扱いします。

モルモットは縄張り意識があり、飼育されているモルモットでも部屋を散歩するときには、ところどころにマーキングをしています。
上下関係にもシビアなので、親子であっても喧嘩をすることがあります。

親が独り立ちをさせるタイミングが、必ずしも子供にとってベストな時期とは限りません。
巣の作り方やトイレを覚える前に、独り立ちさせられることもあります。

これでは自分の力で生きていくことは出来ません。

特に冬のような気温の低い時期は、巣が上手に作れず体調を崩してしまうこともあります。
飼い主として、温度の管理にはいつも以上に配慮してあげましょう。

お母さんモルモットは出産後すぐに発情と排卵をする

モルモットの母親は、出産後なんと6~10時間後くらいには発情と排卵が再開されます。
分娩後発情という現象ですが、通常よりも排卵数が多いので、交尾をしてしまうとかなりの確率で妊娠が成立してしまいます。

また妊娠中毒症のリスクも高くなり、出産後の発情や排卵で妊娠することは避けたいことです。

出産後の母親モルモットには、オスのモルモットは近付けないことを徹底して下さい。

モルモットの母親は、約30分かけて複数の赤ちゃんを出産します。
小さな体で複数の赤ちゃんを出産するので、体力は非常に消耗している状態です。
命に危険が及ぶ可能性も出てしまうので、しばらくは休養させてあげましょう。

目安の期間として、出産後2ヶ月程度はオスとメスを分けて飼育し、妊娠・出産の疲れを十分に癒してあげて下さい。

お母さんモルモットが子育てを放棄したら

モルモットは基本的に、あまり育児放棄をしない動物です。
むしろ他の子供にも母乳を与えるほどです。

出産後に育児を放棄しているようなら、母乳が出ないという異常を感じている可能性があります。

ホルモンバランスが敏感になっている出産後は、このような異常は大きなストレスになります。
赤ちゃんモルモットと離してあげて下さい。

本来母乳で抗体を子供に移すには、生後48時間までというタイムリミットがあります。
赤ちゃんに免疫をつけるために、母乳を与えることが一番の理想ではありますが、母乳が出ないなどでどうしても無理な場合は、ペット用のミルクやお湯で柔らかくふやかしたペレットをあげるようにしましょう。

ペット用のミルクをあげるときは、ヤギミルクや猫用のミルクがおすすめです。

モルモットのメスは生後6ヶ月で初の出産をするようにしましょう

モルモットを繁殖させるとき、最初に注意したいことが疾患を持っていないかということです。

遺伝などの要因で子供に症状が出ないためにも、健康的なモルモットを親にすることが望ましいです。

そして、なぜ生後6ヶ月までに最初の出産をするべきかということです。

モルモットのメスは、生後7~8ヶ月になると、恥骨の癒着が始まり、骨盤が固くなってしまいます。
自然分娩が難しくなり、体に非常に強い負担をかけることになります。

生後10ヶ月を迎える頃には、完全に骨盤がくっついてしまうので、出産は困難というより不可能になってしまいます。

モルモットのメスは生後1ヶ月半くらい経つと、繁殖することが可能になります。
そして妊娠している期間が2ヶ月~2ヶ月半くらいです。

この期間を計算すると、生後4ヶ月くらいには繁殖が済んでいると望ましいということです。

モルモットの赤ちゃんが成長してきたらオスとメスは別ゲージで育てましょう

モルモットの赤ちゃんは非常に成長が早く、オスは生後約二ヶ月、メスは生後約一ヶ月半くらいから繁殖することが可能になります。
まだ繁殖しない時期だろう、という思い込みでオスとメスを同じケージで飼育していると、思いもよらない繁殖につながってしまいます。

モルモットは非常に繁殖力の強い動物なので、オスとメスを同じケージで飼育していると、兄弟間でもあっという間に妊娠してしまいます。

一度に複数の赤ちゃんを出産するので、予想外の妊娠はメスのモルモットの体にも負担になりますし、飼い主としても育てることが出来るか難しい問題になってきます。

ケージを離すことはもちろん、ケージの外で散歩をさせたり遊ばせるときも、オスとメスが近くにならないように配慮が必要です。

繁殖を希望していない間は、オスとメスは生後一ヶ月くらいを目安に別々で飼育するようにしましょう。