小学生の子供にせがまれ、犬や猫は飼えないし…と家族で決めて飼い始めたモルモット。
ホームセンターやペットショップなどで、色や値段をみて飼い始めることが多いですが、飼い始めはモルモットが環境に慣れないため、なつくまでには時間がかかることはある程度予想がつきます。
でもなんだか警戒心むき出しで、触ろうとすると噛もうとしたり、逃げ回ってしまうとなると、どうすればなついてくれるのだろうと悩んでしまいます。
見た目が愛らしいモルモット。この手で触ってなつかせたいですよね。
では、どうすればモルモットがなついてくれるのでしょうか。なつかないのは何が原因なのでしょうか。
モルモットに触れたり、なつく食事の与え方もあります。
ポイントを抑えて、子供にもなつくモルモットにしてみましょう。
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モルモットがなつかない原因
まず、モルモットがなつかない原因について理解しましょう。
モルモットは動物の中でもなつきやすいと言われていますが、中にはなつかないモルモットもいます。
人間にも個性があるように、モルモットにも個体差があります。すべてのモルモットが人間になつきやすいとは限りません。この性格の違いがなつかない原因の一つです。
ただ、性格の違いがなつかない原因であれば、時間がかかってもいずれなつくようになり解決できます。
しかし、なつかないと悩んでいる人の原因は性格の違いではない場合がほとんどです。その原因はモルモットへの接し方です。正しい接し方ができていないので、なつかないのです。
もしかすると、家に迎えてから正しい接し方ができていなかったのかもしれません。正しい接し方については後ほど説明します。
モルモットでも特になつく、人との接触を嫌がらないモルモットの特徴とは
モルモットが人になつきやすいかどうかは個体差があると前項で説明しましたが、実は生後1~2ヶ月くらいの若い個体の方が人間との接触をいやがらないと言われています。小さい頃から飼育することによって、モルモットが人間を味方だと認識してくれるということが理由のようです。
また、ペットショップなどで販売されている時に人間に触られても嫌がらないモルモットもいるといいます。しかし、その反対に若い個体でも体に触られることを嫌がるモルモットもいるので、やはりなつきやすいかどうかは性格の違いも大きく影響していると言えます。
しかし、先ほども述べましたが、性格の違いでなかなかなつかない場合は愛情を持って接し続けることによって、いずれなつくようになります。辛抱強く飼育してあげましょう。
モルモットがなつくまでの正しい接し方とは
モルモットが家にやってくると、どうしてもかわいくて触りたくなりますよね。
しかし、もともとは警戒心が強い動物なので、まずは慣れてもらうことが大切なのです。
人間だって知らない人と友達になる時には、どんな人だろう?と考えますよね。モルモットだって同じなのです。いきなり触られたりすると、より警戒してしまうのです。
一般的に、家に初めて来た日と翌日は触りたいのを我慢して、そっとしておくことが正しい接し方となります。3日目になっても無理やり触らず、名前を呼んでみたり話しかけたりして警戒心をとくことが重要です。
そうやって段階を踏んで接していくことによって、モルモットは家で生活することに慣れていき、なついてくれるようになっていきます。慣れてくれば、名前を呼ぶと近くに寄ってくるようになるのです。
もしモルモットがなつかないのであれば、まずは飼い主を信頼してもらうようにしましょう。
なつかないからといって、名前を呼ぶ時も怖い声になっていませんか?かわいいからと言ってモルモットの気持ちも考えずに触ったり抱っこしたりしていませんか?
改めてモルモットと接する時の反応を見てみましょう。嫌がっているように見えたら、もう一度接し方を考えるようにした方がよいでしょう。
モルモットがなつくまでのステップ
モルモットになついてもらうためには抱っこの仕方から変えてよう
- モルモットを抱っこしようとする時には優しく名前を呼んであげましょう。そして抱っこする時の手は上からではなく、下から包み込むようにします。
モルモットは他の動物から捕食されないために、上からくるものには警戒するのです。
そのため、飼い主であっても下からそっと包みこむように抱っこしてあげるようにしましょう。 - 抱っこする時にはタオルに乗せて、抱き上げるようにするとモルモットは安心するようです。
また、抱っこする時にはしっかりと支えるようにしてあげましょう。おそるおそる抱き上げるようにすると、モルモットも不安になり、さらに手から滑って床に落ちてしまう可能性もあります。抱く人のお腹とモルモットのお尻がくっつくように抱き上げるようにしましょう。 - 抱っこの仕方がわかったら、次はエサの与え方です。もともと噛む習性のある動物なので、新鮮な牧草は必ず用意しておきましょう。
牧草は何度も噛まないと食べることができません。そのため、牧草を食べることでモルモットのストレス解消ともなるのです。
また、おやつの与え方ですが、これも注意が必要です。なついてもらいたいからとたくさんあげたくなってしまいますが、少量にしましょう。
牧草であれば多少多めにあげてもよいのですが、果物はたくさんあげてしまうと虫歯の原因にもなります。
そして果物でお腹がいっぱいになってしまうと、主食である牧草を食べなくなってしまうのです。健康のためにも、おやつの与え方には注意しましょう。
抱き方とエサの与え方に気をつけることによって、モルモットもなついてくれるようになるでしょう。時間がかかるかもしれませんが、焦らずにモルモットのことを考えてあげましょう。
何を試してもモルモットがなつかない時の接し方
モルモットは警戒心の強い動物なので、その個体の性格の違いも関係ありますが、なついてくれるまで時間はかかるものと覚悟しましょう。
また、いろいろな方法をためしてみても、モルモットが飼い主を信頼して心を開いてくれないとなついてくれないかもしれません。
モルモットは今までとは違った環境だとよりストレスを感じやすいと言われています。もしなつかない場合でも、ストレスを与えないようにしてあげることが必要です。
ペットとして飼われている以上、全くストレスを感じない状態にさせることは無理でしょう。しかし、飼い主さんの行動次第でストレスを軽減させてあげることはできるのです。
何を試してもどうしてもなついてくれない場合でも、ストレスを与えないように引き続き努力しましょう。ケージをいつもきれいにしてあげたり、新鮮なエサをあげるだけでもモルモットのストレスは緩和されるとも言われています。
また、モルモットは嗅覚が鋭いと言われています。そのため、他の動物に対してストレスを感じることもあるようです。他に犬や猫などの動物を飼っている人はモルモットに突然他の動物を近づけないようにしましょう。
モルモットのストレスを減らしてあげると、少しずつなついてきてくれるかもしれませんよ。飼い主に対する信頼感もストレスを和らげることになるのです。