モルモットのストレス行動について原因や対処法と飼育のコツ

モルモットのストレス行動について気になっている、飼い主さんも多いかと思います。
もしかして、この行動はストレスによるものなのかもと、飼っているモルモットの行動に疑問や不安に思っていませんか?

モルモットには、ストレスを抱えているときに起こすアクションがいくつかあります。
そして、モルモットがストレス行動を起こしているときには、そのストレスの原因を突き止めることで、その対処法がわかってきます。
もちろん、ストレスに弱いモルモットを飼育する上で、ストレスを与えないための工夫など飼育には工夫が必要です。

そこで、モルモットのストレス行動について原因や対処法、ストレスかどうかを見分けるポイント、さらにストレスを与えない飼育のコツなどについて説明していきます。
これらのことに気をつけて、また時にはストレス解消に散歩をさせてあげるなど、モルモットにストレスを与えないような育て方をしてあげましょう。

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モルモットのストレス行動の原因とは

モルモットは本来、外敵から身を隠すことで、自分の身を守ってきました。
そのため性格は、非常に臆病で警戒心が強いという特徴があります。
常に周りを警戒して、身に危険が迫っていないかを察しています。

臆病なモルモットが感じるストレスをご紹介します

  • 環境の変化
    モルモットにとって、環境の変化は大きなストレスです。
    自分にとって安全な環境なのか、周りにはどんな存在がいるのか、わからないことだらけです。
    飼い主の家にやってきたばかりは、とてもドキドキしていてストレスを感じている状態です。
  • ケージの中の環境が整っていない
    ケージの床材が合っていないことや、温度を保てるものがない、清潔な状態ではないということが、モルモットにはストレスです。
    モルモットが歩きやすい床材を選び、寝床には干し草を入れて温度管理と同時に体を隠せるスペースを作ってあげましょう。
    ケージの中が不潔にならないように、排泄物の掃除や餌や水の交換は毎日行いましょう。
  • 餌が合わない
    モルモットは自分でビタミンCを作り出すことが出来ません。
    なのでペレットや野菜から、積極的に摂取させる必要があります。
    また腸内環境を整えるためにも、牧草も常に置いておきましょう。
    このような餌が不足していると、体調不良などからストレスを感じるようになります。
  • 体調が良くない
    ビタミンCが不足したモルモットは、関節の異常を引き起こし歩行が困難になることがあります。
    また牧草が全然与えられていないと、腸内環境に影響があることはもちろん、歯が伸び続けることを防げません。
    モルモットの門歯は一生伸び続けるので、何かをかじってすり減らす必要があります。
    歯が伸びすぎると、不正咬合という完治の難しい病気を引き起こすことになります。
  • 妊娠や出産
    妊娠や出産時期は、子供を守るための本能が強く働き、周囲に対して今まで以上に敏感になります。
    出来るだけ静かにしてあげることが大切です。
  • 他の動物
    他の動物は自分より体が大きく、モルモットにとっては危険を感じてしまいます。
    犬や猫のように人間にとっては馴染みのある動物でも、モルモットには近付けないようにしましょう。
  • 人間の存在
    飼い主である人間の存在も、モルモットにとっては危険を感じてしまいます。
    馴れるまでに時間がかかるので、それまでは少しずつ仲良くなることを心がけましょう。
    最初から近付いたり、触ったりすることは、ストレスになるだけでなく今後の飼い主との関係性にも良くありません。

モルモットのストレス行動への対処法

モルモットがいろいろなことでストレスを感じることは、よくわかりましたね。
人間にとっては些細なことでも、モルモットにとっては大きなストレスなので、気をつけてあげたいです。

モルモットがストレス行動をしないように、ストレスを与えないように心がける必要があります。
ストレスを与えないようにと言っても、これだけストレスの原因になることがあるのなら、一体何にストレスを感じているのか判断することが難しいですよね。

ストレスを感じている原因を知るには根気強く観察していくこと

  • 餌や水の近くに行っても食べない飲まないようなら、餌や水が古くなっていたり、好みではないことが考えられます。
    夏場は特に温度が高く傷みやすいので、こまめに品質をチェックしてあげましょう。
    食欲が低下していたり、鼻水や目やにが出ていたら体調が良くないことが考えられます。
    病院で適切な治療を受ける必要がありますが、病院という慣れない環境に行くこともストレスになるので、お気に入りの餌やおもちゃも一緒に持っていきましょう。
    このように、どんな行動の後にストレスが見られるかという変化を見逃さず、どこにストレスの原因が隠れているのかを見つけることが大切です。
  • 妊娠や出産時期は、いつも以上に敏感になり、ストレスの感じ方も強くなります。
    些細な刺激でもパニックを起こし、育児放棄や凶暴化へとつながってしまうので、特に注意が必要です。

モルモットのストレス行動の見分け方のポイント

モルモットは仕草や鳴き方で、自分の感情を表現してくれます。
飼い始めは、その仕草や鳴き声の意味を理解してあげることが難しいと思いますが、徐々に一緒に過ごすうちに理解出来るようになっていきます。

モルモットの嬉しいときの仕草や鳴き方

甘えるような声でキューキュー鳴いたり、クックと鳴きながら歩いていたりジャンプしているときは、嬉しいや楽しいという機嫌のいい状態を示します。

ルルルと喉を鳴らすような声が聞こえたときも、嬉しい気持ちを表しています。

仕草だと鳴き声よりもわかりやすく、元気に走っていたりジャンプしているときは機嫌がいいですね。

機嫌が良くなかったりストレスを感じている時の鳴き方や仕草

基本的に、モルモットが低い声を出すときは機嫌が良くないときです。
低い声でグルグル鳴いたり、大きくキーキー鳴くときは強い警戒心を抱いています。
歯をカチカチ鳴らすときも、何かに恐怖を感じています。

身を隠すような行動が見られたときも、何かに驚きストレスを感じています。
じっと動かないようにして、気配を消しているときは身を守る本能が働いているようです。

このように嬉しい行動と、不快を感じている行動を見分けて、モルモットの感情を早く理解して対応することが大切です。

ストレスを与えないモルモットの飼育のコツ

モルモットがストレスを感じ、ストレス行動をしないように、出来るだけストレスを与えずに飼育したいですよね。

ストレスが少ないと、モルモットの寿命を伸ばし、一緒に過ごす時間を長くすることにもつながります。

モルモットが快適に過ごせる環境を作ってあげることが大切

温度が適切に保たれている、物音が常に聞こえる環境ではない、清潔な環境が保たれているなどです。

モルモットにとっての適温は20~25度であり、30度を超えるような気温は命に危険を及ぼします。
モルモットにとっては、暑さも寒さもストレスです。

モルモットは排泄物の量が多い動物だと言われています。
しかしトイレを覚える習性がありません。
毎回違う場所でトイレをするので、ケージ内のあちこちに排泄物があります。
毎日掃除をしないと、すぐに汚れて病気になってしまうこともあるので、掃除は日課にして下さい。

餌はビタミンCと繊維質に、特に注意してあげましょう。
牧草は好きなときに食べられるようにして、モルモット用のペレットや野菜を積極的に与えましょう。

バランスのとれた餌で健康を維持できると、ストレス軽減にもなります。
とは言え、量には気をつけてあげましょう。

そして過剰なコミュニケーションは禁物です。

懐いてくるとモルモットの方からも、飼い主に寄ってきます。
こうなると嬉しくて、ついつい構いすぎてしまいますが、コミュニケーションのペースはモルモットに任せましょう。

モルモットの気まぐれに付き合ってあげることが、心地よく過ごせて信頼関係の強化にもなりますよ。

モルモットのストレス解消に散歩も必要

小動物であるモルモットですが、近くで見ると意外と大きくて驚いた、という方も多くいます。

平均的な体長は20~30cmで、体重は1kg前後にもなります。
1kgを超えるとは、正直予想以上です。

これくらいの大きさがあるモルモットなので、ケージ内だけでは満足するほど動き回ることは難しいです。
かなり大きなケージを用意する必要がありますよね。

しかしそこまで大きなケージは、用意するのも部屋に置くのも大変です。

モルモットが満足出来るように動き回れて、運動不足にならないためには散歩をさせてあげるといいでしょう。
散歩というと、犬にように外を散歩させるイメージかもしれませんが、その必要はありません。

外にはいつもと違う環境や、他の動物がたくさんいて、モルモットにとっては非常に危険で警戒してしまう場所です。
なので散歩させるときには、外敵がいない慣れた部屋の中でさせてあげましょう。

モルモット自身の行きたい方向、興味のある場所を歩かせてあげるようにしましょう。

モルモットが自由に散歩出来るように、危険なものやかじられると困るものは床に置かないように気をつけましょう。