モルモットの触り方を知りたい!
うちの子は、ナデナデさせてくれない。
それどころか警戒心むき出しで、逃げて隠れてばかり…。
モルモットは自然界では捕食される側の動物なので、警戒心が強く臆病で怖がりです。
まずは、人間ではなく環境に慣れさせるために、モルモットの自由にさせてあげましょう。
今置かれている環境が、自分にとって安全だとモルモットが感じることができれば、呼べば振り向いてくれたり、膝の上でおとなしく座って背中を何故させてくれたりするようになるはずですよ。
焦らずに、時間を掛けてモルちゃんとの距離を縮まていきましょう。
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モルモットの触り方、家に迎えたばかりの時は触らないようにしよう
動物園などにいるモルモットは触れ合うことが出来て、可愛らしいですよね!モルモットをペットとするとき、動物園にいるような姿を想像している方も少なくないはずです。
しかしもともとモルモットは臆病な動物なので、すぐに人に懐くことはありません。逆に警戒心を丸出しにして、巣箱からしばらく出てこない。これがモルモット本来の姿です。段々と環境に慣れて、自分から姿を見せるようになるまではスキンシップをとりたくてもじっと我慢をしましょう。
またモルモットが十分に慣れたと感じても、自然界では捕食される側の動物なので、急に掴まれたり、上から鷲掴みにされてたりする事をとても嫌がります。
モルモットが近づいてきたら、下から手を入れるようにして抱っこをしてあげてください。
もちろんモルモットにも個体差があり、人になつく速度にも違いがあります。とても好奇心が旺盛ですぐに巣箱から出てくるタイプの子も居ますし、なかなか数日経っても巣箱から姿を見せないモルモットもいるでしょう。
日中、人がいる時に姿を見せなくても、餌や水が減っていれば夜や人のいない時間に、モルモットが巣箱から出てきて活動していることが伺えます。心配をせずにもう少し見守って上げてください。
モルモットは若ければ若いほど懐きやすい
どんな動物も小さい頃から人間と生活することで、人になつきやすくなります。モルモットも例外ではなくまだ大人になっていない、若い個体のほうがなつきやすい傾向があり、ペットショップでモルモットを選ぶときの基準の一つに考えてみてください。
またそれ以外にもペットショップでモルモットを選ぶ時、たくさんいるモルモットの中からなつきやすい子を選ぶことも、その後のお家での生活に違いがあるはずです。
先述したとおりどんな子も、モルモットなら警戒心が強く臆病な所がありますが、ペットショップで注意深く見てみると、少しだけ違いが見られます。
しっかりと身を守るように巣箱に入ってガードを強くしている子、巣箱に入っているけど顔だけだして寝ている子、巣箱に入らずにうずくまっている子など、よく見てみると同じケージの中に居ても個性が見られます。しっかりと巣箱でじっとしている子は、より警戒心が強い傾向があり、巣箱から出てくるような子は他のモルモットに比べると、好奇心が旺盛だと感じます。
また元気ある子や、おとなしそうな子なども、見ているとわかるようになってくるので、自分と波長が合う子や、早くふれあいをしたい場合は警戒心の薄い子を選ぶようにしてみてください。
ペットショップのかたに人懐っこい子を聞いてみるのも、迷っている場合には選びやすくなりますよ。生まれ持った性格はなかなか変わらないので、最初の出会いもこれからのモルモットの生活に大きく影響をしてきます。
モルモットが環境に慣れるまで触らないようにする
モルモットととの信頼関係を築くのは最初が肝心です。モルモットとどんなにペットショップでの相性が良いと感じてお家に迎え入れたとしても、基本とっても臆病な動物なので新しい環境に、しばらくの間は警戒しながら暮らします。
このようなモルモットの気持ちが落ち着かない状態の時に、飼い主さんがテンションを上げて近づいてしまうのは接し方としてはNGです。
まずはモルモットが落ち着いて過ごせる環境を整えてあげること、音や振動にも敏感なモルモットなので、テレビや電話などの大きな音がしない場所、車の振動や外からの音が漏れないような場所で静かに過ごさせて上げてください。
もちろん、すぐにはモルモットに触ることも出来ません。巣箱に手を入れて触ろうとすると、モルモットが危険を感じて飼い主さんの手を噛んでしまうこともあります。
環境に慣れるまでは触らずに、モルモットが慣れて巣箱から出て来るようになるまで待ちましょう。
人が居ても巣箱から出てくるようになると、少し環境に慣れてきたというサインです。モルモットが大好きな野菜や果物を手からあげて、少しずつモルモットとコミュニケーションをとって距離を近づけてください。
モルモットとの距離の縮め方。触り方と撫で方について
では一般的にはなつくまでにどれほど時間を要するのか、飼い主さんにとっては気になるところですよね。
モルモットがお家に来てから通常、2~3日は巣箱に閉じこもり姿を見せてくれません。
2~3日をすぎると、人の気配があってもケージの中を少しずつあるき回るようになり、4~5日をすぎるとエサを手から食べるようになってきます。
このように少しずつモルモットとの距離を縮めていって、1週間経つと頭を撫でられるようになっていきます。
とはいってもモルモットにも個体差があり、もっと早くに触れるようになる子も入れば、なかなか警戒心を解かずに触れない子も中にはいます。
臆病で警戒心が他の子よりも強いモルモットだと感じたら、無理をせずに時間をかけてゆっくり少しずつコミュニケーションを取るようにしましょう。
触り方は急に上から触らずに、下から手を出して頭を毛並みにそって優しく撫でてあげます。モルモットを撫でてあげられるようになっても、最初はほんの少しの時間だけにして、徐々にその時間を長くしていってください。
さらにモルモットと遊べるようになっても、1日30~1時間程度が目安です。モルモットに合わることを一番に考えてあげましょう。
モルモットの様子を見て徐々に慣れさせるのがモルモットに負担を掛けない触り方
モルモットの触り方についてお話をしてきましたが、触れるようになると次は抱っこ!と気持ちが出て焦ってしまいがちです。
モルモットの頭を撫でることが容易になっても、抱っことなると話は違ってきます。早ければ一週間程度でモルモットに触れることが出来るようになりますが、抱っこという次のステップに進むためには、十分に時間をかけて信頼関係を気づくことが大切です。
モルモットを抱っこするまでのステップ
- ケージを開けてモルモットが自ら外に出るようになったら、エサやおやつでモルモットを膝の上まで誘導してみましょう。うまくいくと自ら膝の上に乗ってくれます。
膝の上に乗ったら、優しくモルモットを撫でてあげます。モルモットが撫でられるのが気持ち良いと感じたら、自ら寄ってくるようになる日もそう遠くはありません。
もし膝に乗らずに、飼い主さんから逃げるような素振りをするときには、絶対に追いかけ回したりはしないでくださいね。その行動が恐怖心となり、せっかく気づいた信頼関係も壊れてしまうことも少なくはありません。逃げられたら、今日は失敗!無理な日だと考えて諦め、次の機会を待ちましょう。 - 膝の上にスムーズに乗るようになったら、モルモットの下から手を入れていよいよ抱っこに挑戦です。あご付近を撫でられるようになったらそのまま、お腹に手を滑り込ませ、抱っこに持ち込む方法もあります。
モルモットに負担を掛けない抱っこの仕方
抱っこをしたら脇を閉めて抱っこしている腕を体に付け、モルモットが怖がらないように安定させ、空いている方の手でモルモットの体を支えます。
触るのも抱っこも、飼い主さんが無理やりするのはモルモットのストレスになります。しかしいつまでも触れずにいるのも、モルモットがなれずにスキンシップを取るのが難しくなってしまいます。モルモットのストレスにならないように、最初は触れるだけの数秒から少しずつコミュニケーションをとっていき、なれていくようにしてください。