モルモットはとても臆病な生き物です。ペットして家に迎えても、新しい環境に慣れるまでには時間が必要です。
せっかくモルモットが家に来たのだから、早く遊びたいのに全然巣箱から出てこないというのはよくあることです。
しかし、お子様がいると早くモルモットを触りたいとついつい触ってしまうこともありますよね。
家に来てからすぐは、「そっとしておく」これが一番です。
モルモットを迎えた時の注意点や、少しずつ仲良くなるための方法をご紹介します。
モルモットと仲良くなるには、時間を掛けて焦らずにというのが大切です。
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モルモットが巣箱から出てこないのは新しい環境にまだ慣れてないから
モルモットがおうちに来たばかりのときは、基本巣箱の中でじっとしています。
これは変なことでも何でもなくて、モルモットの習性で普通の行動です。
なぜ最初は巣箱の中でじっとしているのか、モルモットの習性を理解すると無理に触ることがいかに可哀想かわかるはずです。
モルモットの原種は、草食の小動物ということから、敵に狙われやすい環境を暮らしてきました。
いつ外敵に襲われるかわからないので、身を隠し周囲を常に警戒しながら生き延びてきました。
この名残から周囲への警戒心は強く、環境を把握することに慎重に時間をかけます。
飼い主からすると、ここは安全だから大丈夫だよという気持ちでしょうが、モルモットには本当に安全なのかわかりません。
自分の五感で確認する必要があるのです。
触りたいという気持ちをグッと抑えて、少なくても最初の三日間は静かに過ごせるようにして下さい。
もちろん触ったり、ケージを覗くこともせずに、餌と水を与えるだけの行動に留めます。
急に触られたり、ましてや抱っこされることは敵に捕獲されたことと同じです。
それほどの恐怖を感じることです。
モルモットはストレスに弱く、寿命を縮める原因になってしまうほどです。
最初は静かに、がモルモットを迎え入れたときに出来ることです。
モルモットが巣箱から出てこない間はそっとしてあげることが大切
新しい環境に警戒して、リラックス出来ていないときは巣箱にこもっています。
徐々に外の世界を見てみようという気持ちになると、自分から巣箱の外を覗いたり出てきたりします。
モルモットが巣箱の中にいる時は、何もせずにそっとしておこう
モルモットに直接関わらないことはもちろん、大きな物音を立てたりすることもNGです。
音に敏感なので、ケージを出入り口の近くに置いたり、家電やキッチンの近くに置くことは絶対にやめて下さい。
こんな環境では、いつまで経っても慣れることは出来ません。
これは慣れた後も同じです。
モルモットのケージは、静かな部屋に置いてあげよう
巣箱から顔を出したり、少しずつ出てくるようになったら、この場所は大丈夫そうだなと感じ始めている証拠です。
嬉しくて一気に近付きたくなりますが、この段階でもまだ我慢です。
飼い主の顔を覚えてもらうため少しケージを覗いてみたり、優しく名前を呼ぶくらいにしましょう。
仲良くなるには、焦らず時間をかけてゆっくりです。
モルモットが巣箱から出てこないうちは掃除も控えめに
モルモットが出てこない間はそっとしておくと言っても、排泄物もあるし掃除はどうしたらいいのか気になりますよね。
数日放置しておくと、だんだん臭いもしてきますよね。
モルモットはトイレを覚える習性がないので、馴れるとケージのいろいろな場所に排泄をするのですが、巣箱にこもっているうちはおそらくそこだけにしているはずです。
汚れや臭いが気になるときは、時間をかけずに素早く掃除をしましょう。
掃除をするというよりは、汚れている部分を片付けるくらいで十分です。
きれいに掃除をすると、その分時間もかかるのでモルモットはストレスにになりますし、自分の臭いが薄くなることで再び環境の変化に戸惑ってしまいます。
眠っている時に気付かれないように掃除をするのがベスト
餌や水やりも同じです。
モタモタしてしまうと良くないので、素早く終えるようにします。
慣れていないうちは、清潔さを意識するよりも、モルモットが静かに落ち着いて過ごすことが出来る環境作りに集中してあげましょう。
掃除は慣れてからきれいにしてあげても、決して遅くはありません。
環境に慣れ、人の存在に慣れてもらいましょう。
馴れたからといっても、長時間のスキンシップや抱っこは禁物です。
スキンシップのペースは、モルモットに任せてあげましょう。
モルモットと仲良くなるためのステップ
モルモットと仲良くなるには、少しずつステップアップしていきましょう。
人間だって急に仲良くはなれませんよね。
モルモットだって同じです。
- 環境に慣れさせる
先ほど説明したように、最初は新しい環境の把握、そして慣れることに専念します。
その間は触ったり覗いたりせずに、モルモットの自分の世界に浸ってもらいましょう。
あまりにも巣箱にこもったままだと、心配になってしまう気持ちの当然です。
しかし餌や水が減っていれば問題はありません。
安心して下さいね。
静かな環境で過ごしていくうちに、だんだん警戒心が薄くなっていきます。 - 顔を覗かせたり、名前を呼んでみる
巣箱から少しずつ出てくるようになったら、外部の環境に慣れてもらいましょう。
飼い主の存在がいること、飼い主の顔を覚えてもらうことに挑戦してみます。
顔を覗かせるときは、じーっと見ると獲物に狙われているような気持ちになるので、短時間で複数に分けてという方法にしましょう。
モルモットは自分の名前を覚えてくれます。
低い音や大きな音は怖がるので、名前を呼ぶときは、高めの優しい声で呼んでみましょう。 - 手から餌をあげてみる
名前を呼んだり、顔を見せてもビクビクしなくなったら次のステップです。
手から餌をあげてみましょう。
餌を食べているときに軽く撫でてみて、大丈夫そうなら頭から毛並みに沿って撫でてあげましょう。
モルモットは後ろが見えず、背後から触られることを嫌がるので、決してお尻は触らないようにしましょう。 - 抱っこや膝の上に乗せて撫でる
ここまで来たらもう大丈夫でしょう。
立ったままでの抱っこは、モルモットが突然動いて落ちてしまう危険もあり、モルモットが高い場所が苦手ということからやめましょう。
必ず座った状態で抱っこします。
膝の上で撫でると、気持ちよくてそのまま寝てしまうこともあります。
長時間のスキンシップはあまり好きではないようなので、嫌がってきたら解放してあげましょう。
エサやおやつを与える時にはひと声かけて
モルモットに餌やおやつを与えるときには、名前を呼んだり声をかけてあげましょう。
声をかけながら餌やおやつを与えると、飼い主の声を覚えてくれます。
この声が聞こえたら餌やおやつが貰える、ということを認識していき、餌をくれる信頼の出来る人だという理解が深まります。
モルモットと仲良くなるには餌などの与え方の一工夫も大切
徐々に信頼関係を築くことが出来たら、モルモットの方から近寄ってきたり、コミュニケーションをとろうとしてくれます。
後ろを付いてきたり、鳴き声を出して甘えてくれる姿が見られると、今まで頑張って馴らした甲斐がありますよね。
モルモットは馴れるまでに時間はかかりますが、決して馴れない動物ではありません。
愛情を持って接すると、必ず飼い主の気持ちを理解してくれます。