モルモットを飼い始めて数ヶ月すると、ケージを噛むようになることもあります。
しかし、もともと噛む、かじることを習性としているモルモットとはいえ、ケージを噛むようになると飼い主としては心配になりますよね。
実はモルモットがケージを噛む原因は1つではありません。ストレスなどいろいろな原因が考えられるのです。
今回はモルモットがケージを噛む時の心理状態や原因、その解決方法について説明します。モルモットの習性を理解して、グッズを使うという方法もあるようです。
これからも安心して一緒に暮らせるように、モルモットの気持ちを理解してあげましょう。
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モルモットがケージを噛む時の心理について
モルモットがストレスに感じる事とは
モルモットがケージを頻繁に噛むとき、それはどのような心理が作用しているのか、飼い主にとっては気になるところですね。
一番はストレスなのでは?と不安になるところです。
では実際にモルモットはどんな時にストレスを感じるのでしょうか、モルモットはもともと臆病で警戒心の強い動物なので、他の動物がいたり、環境に慣れていない時に無理やりコミュニケーションを取ろうとするとストレスを感じます。
また小さい体の割にはよく食べ、良く排泄物をするモルモットですが、その割には清潔好きという特徴もあります。ケージ内が汚れているとストレスに感じるモルモットもいますので掃除はこまめに行いましょう。
その他には運動不足を感じてストレスを溜めることも!運動と言ってもモルモットを外に連れて行って散歩をさせなくても大丈夫。家の中をあるきまわることで十分な運動になります。とはいっても家の中を自由にさせると、糞や尿の始末が大変だったり、どこかに潜り込んでコードなどをかじってしまったり、誤飲をしてしまうこともあります。心配な場合はサークルを利用してみてください。安心してモルモットを部屋の中で運動させることが出来ますよ。
ちなみにモルモットは声をあげることで欲求を伝えることが出来ますが、中にはその欲求が満たされないとストレスを感じケージを噛む場合がありますので、上記のような点にストレスを感じていないか、日頃の生活環境を見直してみてください。
モルモットがケージを噛む理由は習性が原因かもしれません
ケージを噛むことのリスク
モルモットはうさぎと同じ齧歯類の動物です。齧歯類は歯が一生伸び続けるので、エサや木をかじることで歯をすり減らして生活をする習性があります。
そのためケージを噛んでしまうことも少なくありません。
しかしケージは硬く、噛み続けると歯が折れてしまったり不正咬合になってしまうこともあります。
またケージを噛むことが習慣になってしまうと、今度はやめさせることがストレスになってしまうことがあるので、ストレスが原因で噛んでいるときよりも習性でケージを噛んでいる方が厄介な場合も!
またストレスが原因で噛んでいたのに、ストレスが解消されても習慣でケージを噛むようになってしまう子もいます。
何が原因かわかると一番良いのですが、まずはやめさせることが一番今必要な対処方法だということがいえます。
そこでケージ噛みをモルモットにストレスを与えずに、やめさせるのにはどうしたら良いのか、やめさせるコツについては次でご紹介をしていきます。
ケージを噛むことをやめさせるためのコツとは
モルモットは叱っても怯えるだけ
習慣になってしまっているケージを噛む行為をなんとかやめさせたい!しかし止めさせるための行為がストレスになってしまっては、それはまた困ってしまいます。
また臆病なモルモットには叱ってやめさせるのは、絶対にNG。さらにストレスが溜まってしまったり、せっかく築いた信頼関係を失ってしまう原因にもなります。
そこでおすすめの方法は、ケージにプラスチックなどの板を張り巡らせる方法です。こうするとケージをかじることができなくなり、習慣になっていしまっているモルモットはしばらくかじることが出来ないと、ケージをかじること自体を忘れてしまうようです。
ケージかじりがなくなっても、噛むと言う行為はモルモットにとっては必要なことですから、モルモットが好きなかじり木などを用意することは絶対に忘れないでくださいね。
その他にはペレットを餌にしているお家は、牧草に変えることで歯がすり減り、伸びたときの痒みが解消される場合もあります。
物理的にかじる行為を止めさせることが出来たら、今度は根本的な原因の解決に乗り出しましょう。
モルモットがケージを噛む時は何がしてほしいのか考えよう
「ペットを飼いたい」、そう思った時にモルモットを選んだのは、飼育する時にコミュニケーションが取れるという所もポイントの一つだったのではないでしょうか。
まさにモルモットがケージを噛んでいるのは、そのコミュニケーションの一つ、なにか欲求を満たして欲しいとあなたに訴えている事もあります。
最初にお話したようにケージが汚れているからキレイにして!と訴えている場合もありますし、水がないよ!とアピールしていることもあります。
その他にもおやつが欲しいとおねだりをしたり、散歩の時間だから出してと欲求をあなたに伝えているのかもしれません。
欲求が原因でケージを噛んでいる場合には、その欲求が解消されるとケージを噛むのをやめます。
夜中にケージを噛む音で目が冷めてしまうような場合は、寝る前に水や餌があるかを確認、ケージの中が汚れているときには汚れている部分を取り除くなどの簡単お掃除を、また十分に運動をさせておくなどの対処をしておくと良いでしょう。
普段からモルモットの様子を観察していると、何が不満なのか、どんな欲求をしているのか少しずつわかるようになってくるようになってきますよ。
ケージを噛むモルモットにかじり木を使うという方法もあります
ケージを噛むという困った行為を止めさせるために、いろいろと対処方法をご紹介してきましたが、モルモットの習性としては何かをかじらないではいられません。
噛むことをやめると、歯が伸びてしまうからです。そして歯が伸びると痒みが生じるので必ず何かを噛むという行為は、モルモットを飼育する上では必ずつきまとうということを覚えておきましょう。
しかし、ケージを噛むくせがついてしまうと、不正咬合などモルモットの歯が心配です。
そのためモルモットが噛んでも安心なかじり木を用意する必要があります。もしモルモットのケージにかじり木を設置していても、見向きもしていないようなら、その形や感触が好みのものではないのかもしれません。違うものを選んでケージ内に設置をしましょう。
モルモットが好むかじり木は牧草が圧縮されているタイプのものです。もともと餌としてチモシーなどの牧草を好むモルモットですから、そのような材料で作られているかじり木はモルモットにとって最適です。また口にしても安心ですね。
その他には牧草入れの牧草フィーダーをかじり木の代わりとしても良いでしょう。
逆に注意が必要なかじり木は着色料が使われているもの、合板やベニヤ、
接着剤が使用されている木、防虫・防腐剤が使用されているもの、また釘などが使用されている場合は、間違って噛む可能性があるので注意をしましょう。
かじり木は気に入ってよく噛むようになると、消耗も早くかじった場所が鋭利に尖ってしまうことも少なくありません。
このような場合もモルモットの怪我の原因となりますので、新しいものに変えるなど、すぐに対処をして上げてくださいね。
モルモットがケージをかじってしまう原因は一つではありません。欲求やストレス、習性などが関係しているので、1つずつ気になる点を解消して、モルモットがケージをかじる行為が落ち着くように対処してあげてる事が大切です。