お子様からペットを飼いたいと言われ、子供でもお世話しやすいモルモットかハムスターのどちらかをペットにしたいと考えている方はいませんか?
モルモットとハムスターは見た目が似ているので、単純に大きさだけが違うのかと思っている方も多いと思いますが、実はそれ以外にも違いはいろいろとあるのです。
それぞれの特徴や、なつき方の違い、飼いやすさの違いなどをご紹介します。
モルモットとハムスター、どちらが飼いやすいのか比較してみて下さいね。
モルモットが舐めてくるのは愛情表現!可愛い仕草とスキンシップ
モルモットが手を舐めてくるのは飼い主に対しての愛情表現のひとつなんです。モルモットを飼い始め...
モルモットは群れで行動する生き物【2匹以上飼う場合の注意点】
モルモットはもともと群れて行動する生き物ですが、実際に飼うのは1匹が多いでしょう。しかし、お世話に慣...
モルモットの臭いの原因と対策について。臭わない掃除のポイント
お子様からペットを飼って欲しいと言われて悩んでいる方はいませんか?ペットとして迎えるからには、子...
モルモットの種類や性格を理解して家族の一員として迎え入れよう
子供にせがまれてモルモットを飼うことが決まったら、次はどんなモルモットにするかですよね。実は...
モルモットとハムスターの飼いやすさの違い
モルモットとハムスターの飼いやすさを比較したとき、大きさやお手頃感ではハムスターの方が飼いやすさを感じます。
しかし他にもそれぞれの特徴や違い、魅力があるので、どちらが理想に近いのかをよく考えて決めて下さい。
動物を飼うには責任もあるので、安易に決めないことをお願いします。
モルモット
大きさを見ると、ハムスターより遥かに大きいです。
それに伴って、ケージの大きさも確保しなければなりません。
餌もハムスターに比べると、量を食べます。
牧草やペレット、野菜を与えます。
そして排泄物にも違いがあります。
体の大きさも違うので仕方ないですが、モルモットは意外と大食いなので排泄物の量も多いです。
決まった場所にトイレをする、という習性がないので、ケージのいろいろな場所にします。
毎日掃除しないと、臭いも気になります。
寿命はハムスターより長く、倍くらいは平均的に生きてくれます。
それだけ一緒の時間を過ごすことが出来て、絆も深まりますね。
モルモットは馴れるまでに時間はかかりますが、馴れると懐いてきてコミュニケーションがとれるようになります。
一緒に遊ぶことも出来るので、生き物を飼っているという実感をさせてくれるでしょう。
ハムスター
手のひらサイズのハムスターは、ケージにもそれほど大きさは必要ありません。
あまりスペースが確保出来なくても、配置に困ることはほとんどありません。
餌の量もあの大きさですから、月に数百円ほどの出費でしょう。
ペレットやひまわりの種を好んで食べます。
排泄物ももちろんこまめな掃除は必要ですが、それほどの量をしないので、モルモットよりは臭いは気になりにくいです。
トイレを覚えるので、決まった場所にしてくれます。
トイレの場所は覚えますが、生活リズムはずっと夜行性のままです。
モルモットは飼い主のスタイルに合わせることが出来るので、ここは大きく違います。
寿命は残念ながらとても短いのが、ハムスターの宿命です。
2~3年くらいの寿命なので、一緒に過ごす時間があっという間に過ぎてしまいます。
モルモットのように懐いて一緒に遊ぶ、という感じではないので、その愛らしい姿を見て楽しむという飼育方法になるでしょう。
モルモットとハムスターそれぞれの特徴と食べ物
ここではモルモットのハムスターの特徴や、食べ物について紹介していきましょう。
・モルモット
モルモットはずんぐりとした体に短い手足が、なんとも愛嬌があって可愛いですよね。
歩いている姿ものんびりで、まるでぬいぐるみが移動しているように見えます。
モルモットは1kg前後にまで成長するので、ハムスターとは明らかな大きさの違いがあります。
大きさとは違って、おっとりと温厚な性格なので、癒し系な小動物といった感じですね。
本来は夜行性ですが、飼い主の生活リズムに比較的合わせてくれるので、一緒に遊ぶ時間も持つことが出来ます。
食べ物は草食なので、ペレットや牧草と野菜を主に食べます。
牧草は腸内環境を整えたり、伸び続ける歯をすり減らすために欠かせない食べ物です。
・ハムスター
ハムスターはなんと言っても、その小さな体にくりっと大きな瞳が印象的です。
小さな体ですが動きがとてもすばしっこいので、なかなかその速さについていけません
ハムスターは大きめなゴールデンハムスターでも100~150g程度です。
他の種類だと50g程度しかないので、手に乗せても重さを全然感じないほどです。
しかしこんな可愛らしいハムスター、意外にも気が強く縄張り争いが激しいので驚きです。
複数を一つのケージに入れると喧嘩するので、おすすめしません。
食べ物は雑食です。
主に食べるものは草食ですが、虫や煮干しを食べることもあるので雑食と言った方が正しいですね。
主にペレットやひまわりの種、小さく切った果物や野菜を好んで食べます。
モルモットとハムスター、飼いやすさは他にも違いが
今まで紹介したことを踏まえて、モルモットとハムスターの飼いやすいをそれぞれまとめてみましょう。
モルモットの飼いやすいポイント
ハムスターと決定的に違うことは、懐いてコミュニケーションをとり一緒に遊べるという点です。
ハムスターよりも10倍くらいの体重なので、遊びごたえもありますよ。
モルモットは自分の気持ちや要求を伝えるために、いろいろな鳴き声を出してくれます。
このコミュニケーション方法も、ハムスターとでは出来ないことなのでキュンとしますね。
コミュニケーションを深めていくと、本当に家族の一員だと実感しますよね。
一緒に遊べないときは、安全を確認した上で部屋の中を自由に散歩させてあげることも出来ます。
これはモルモットにとって、大切な運動です。
ハムスターは回し車で運動をしますが、モルモットは部屋の中を自由にのんびり散歩するので、夜間の回し車の騒音を気にする必要はありません。
生活リズムも徐々に飼い主のペースに合わせてくれるので、夜にうるさくするということもなくなっていきます。
ハムスターの飼いやすいポイント
体が小さく、ケージも大きくないので、置き場所の確保が比較的簡単です。
餌の量も少ないので、費用もほとんど気にならないでしょう。
トイレは場所を覚え、同じ場所でするのでケージ内が排泄物で汚れるという悩みはありません。
体にも尿がかからないようにしてくれる、とてもキレイ好きな習性です。
ケージ内も、毎日ほど頻繁に掃除をしなくても大丈夫なので、その分手間はかからずに済みますね。
見た目は似ているが違いはたくさん
一見、見た目はふわふわな可愛い癒し系で似ていますが、明らかに違う部分はたくさんあります。
・大きさが違う
何度も言っているように、見た目は似ていても大きさは圧倒的に違います。
モルモットの方が、10倍くらいの重さがあります。
体長もハムスターは大きくても20cmくらいです。
モルモットは小さくても20cm以上はあります。
・食事
モルモットは完全に草食動物です。
決まった草や野菜、果物を食べます。
一方ハムスターは草食の要素が多いですが、虫や煮干しを食べることも出来るので、完全な草食とは言えません。
・運動能力
先ほどハムスターはすばしっこい、モルモットはのんびりと言いましたが、運動能力に違いがあるからなのです。
ハムスターは運動が得意、モルモットはちょっと苦手な子が多く積極的に運動するタイプではありません。
・寿命
体の大きさも関係してか、寿命は倍以上の変わることもあります。
ハムスターは平均でも2~3年くらいの寿命で、短い場合だと2年経たずに寿命を終えてしまうこともあります。
モルモットは平均で6~8年くらい、長生きする子だと10年くらい生きることもあります。
ただモルモットは非常にストレスに弱く、ストレスで寿命を縮めることもあるので飼育には注意が必要です。
・飼い方
ハムスターは気が強く、縄張り意識の高い動物です。
多頭飼いするには向いていないので、一匹で飼育するのが基本です。
モルモットは穏やかな性格で元々集団生活をしていたので、ほとんど縄張りはしません。
反対に一匹よりも何匹かで飼育した方が、モルモットも安心出来ます。
飼いやすさも大切だがどちらをペットとして迎えたいか
このようにモルモットとハムスターは、似ているようで全然違う部分もたくさんありました。
それぞれに飼いやすいポイントや可愛い部分、反対に大変だと感じる部分もあったかもしれません。
飼育するとなると、その特徴に人間の方が寄り添い、理解をしてあげなくてはいけません。
モルモットやハムスターに習性を変えさせる、ということは不可能です。
飼いやすさも責任を持って育てるために、とても大切なことです。
しかし飼いやすさだけにこだわらず、どちらが好きか、どちらと一緒に生活をしていきたいかという気持ちが最終判断の決め手になるでしょう。
どちらを選んでも、きっと一緒に過ごすうちに愛情がどんどん湧いてくるはずです。