モルモット上級者向けの『ペルビアン』
品のあるフワッフワの毛並みが、癒やされますよね。
イングリッシュモルモットと違って、成長とともにどんどん毛が伸びてくるので、毛玉ができやすく、抜け毛も気になります。
モルモットは自分で毛の手入れをしますが、ペルビアンモルモットは毛が長すぎるので飼い主さんがお手入れして上げてください。
モルモットの飼育方法に入浴の必要はないと説明されているものが多いですが、長い毛が汚れやすいので洗ってあげると清潔さを保つことができます。
また、夏場は熱中症対策で毛を大胆にカットしてあげてもよいでしょう。
フランスのパリで愛玩具として改良されたペルビアンモルモット。
その優雅な毛並みは魅力の一つですが、お手入れに手間がかかることは避けては通れません。
ペルビアンモルモットが気持ちよく生活するために、毛の手入れをどのように行えばよいかをご紹介します。
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ペルビアンモルモットの魅力。シルクのような毛並みについて
ペルビアンモルモットの最大の特徴でもあり、魅力でもあるのが長く優雅な毛並みです。
長毛種のモルモットの中でも特に毛が長く、背中の毛は30cmまでにもなります。
床に毛が届くほどの長さになり、この毛並みが優雅さを演出しています。
毛並みはストレートタイプとカールタイプがいるので、同じペルビアンモルモットでも全然違った魅力を持っています。
毛色もさまざまなので、同じ品種には見えないほどバリエーションがあります。
ペルビアンモルモットの毛は非常に柔らかく、まるでシルクを触っているようだとも言われています。
これほどの毛並みなので、日々のお手入れは欠かせません。
毛並み以外のペルビアンモルモットの特徴についても紹介します
- 体長
オスメスともに20~30cmくらい - 体重
オス 900~1200g
メス 700~900g - 寿命
平均で6~7年ほど - 餌
ペレット、牧草、野菜や果物 - 性格
モルモット特有の臆病さはありますが、愛情を持って接していると応えてくれます。
懐くと自分からコミュニケーションをとろうとするなど、人懐っこい一面があります。 - 価格
8000円~販売されています。
ペルビアンモルモットのブラッシングについて
ペルビアンモルモットのように毛が長いと、毛玉が出来たり汚れが付着しやすい点があります。
自分でも毛づくろいをしますが、同時に毛を飲み込んでしまうことがあります。
飲み込んでしまった毛は、消化されずに体内に溜まり、モルモットは吐き出すことも苦手です。
このままではいつまでも体内に留まり、嘔吐や下痢の症状を引き起こしてしまいます。
また、長い毛には汚れだけでなくダニなどの害虫も絡みやすくなります。
害虫をそのままにしていると、皮膚病などの原因にもなり、毛玉同様に健康に被害を及ぼすことがあります。
ブラッシングは毛並みを維持するためにも必要ですが、モルモットの健康を維持するためにも必要不可欠なことです。
ペルビアンモルモットくらいに毛が長くなる場合は、必要に応じてカットもしましょう。
毛が伸び過ぎると、毛玉や汚れの原因をさらに大きくしてしまいます。
こまめなお手入れが欠かせないという面から、ペルビアンモルモットの飼育は上級者向けだと言われています。
初心者にここまでのお手入れは、なかなかハードルが高いですよね。
ペルビアンモルモットはお尻の毛が汚れやすい
ペルビアンモルモットの長い毛には、汚れが付きやすいことはわかりました。
その中でも、特にお尻周りの毛にはさらに注意が必要です。
排泄物や分泌物が付着したり、オスの場合は毛が肛門の中に入り込んでしまうこともあります。
炎症の原因になってしまうので、お尻の周りの毛は短めにカットすることをおすすめします。
夏の暑い時期には、蒸れによる炎症も考えられるので、伸びてしまわないように定期的にカットすることが大切です。
ただ、モルモットはお尻を触られることを嫌がるので、よく切れるはさみなどで手早く終わらせてあげましょう。
あまりにも汚れが気になるときは、ぬるま湯で優しく洗ってあげます。
モルモットはお風呂も好きではないので、カットと同じく手早く済ませてあげましょう。
ペルビアンモルモットの入浴について
お尻周りだけでなく、体のあちこちの毛の汚れが気になるとき、いっそお風呂でさっぱりさせてあげたいと思いますよね。
でもモルモットをお風呂に入れてもいいのか…。という心配もあります。
結論からすると、モルモットをお風呂に入れることに問題はありません。
ただモルモットの気持ちからすると、お風呂に入ることは望ましくはありません。
水を飲むことは大好きですが、入ることは好きではないのです。
お風呂に入れる場合は、専門医に相談した上で以下のことに注意を
- 足元を安定させる
地面にしっかりと足がついていない状況は、モルモットにとって強い不安を感じます。
お湯の量は、足元くらいまでにしておきましょう。 - 顔は濡らさない
体全体は洗っても全く問題ありませんが、顔だけは濡れないように気を付けましょう。
耳に水が入らないように、細心の注意が必要です。 - 温度は36~37度
モルモットは暑さにも寒さにも強くありません。
これは水の中でも同じです。
人肌くらいの温度が一番心地よく感じるので、モルモットを入れる前に触って確認してあげて下さい。 - 終わったらすぐに乾かす
お風呂が終わったら、すぐに毛を乾かします。
自然乾燥では、水分の蒸発と一緒に体温まで奪われてしまい、最悪の場合は命にも危険が及びます。
ドライヤーの弱めの風で、優しく乾かしてあげます。
ペルビアンモルモット。夏場は毛を短くして熱中症対策を
ペルビアンに限らず、モルモットは暑さに弱い動物です。
中でも長い毛に覆われているペルビアンは、より暑さを感じてしまうでしょう。
暑さ対策として、夏は普段よりも毛を短めにカットすることをおすすめします。
体全体の毛をカットするので、小さいはさみだと時間がかかり、モルモットにとってはストレスを感じてしまいます。
出来るだけ早く済ませてあげたいですが、刃先の尖ったようなはさみは避けましょう。
モルモットははさみの動きを予測してはくれないので、万が一動いたときに怪我をする原因に直結します。
出来るだけ刃先に丸みのあるタイプを使ってあげましょう。
顔の部分は危険なので、カットしなくても大丈夫です。
大切なヒゲを切ってしまうと一大事ですからね。
反対に冬はカット必要最低限のカットだけにしましょう。
モルモットは生まれつきの毛の長さも含めて体温を調節するので、寒い冬に短くカットしてしまうと体温を奪われてしまいます。
夏と冬で毛のカットには変化を付けましょう。
ペルビアンモルモット。相性のいいペットを知りたい
モルモットは臆病で警戒心の強い動物です。
他の動物だけではなく、子供にちょっかいをかけられることでもビクビクしたり、ストレスを感じてしまいます。
基本的には静かな環境で過ごすことがベストですが、他の動物との飼育も考えるケースもあるでしょう。
犬や猫のように、自分より大きな動物に対しては強い警戒心を抱いてしまいます。
鳴き声にも驚きますし、おすすめではありません。
特に猫は本来、肉食の捕食動物なので特にNGです。
一緒の空間で飼育したら、いつ猫の本能がモルモットに向くかわかりません。
一緒に飼育するのであれば、部屋を分けるなどしてお互いのスペースを徹底的に分けましょう。
もし他の動物との飼育を検討するのなら、うさぎや鳥のような捕食動物ではない種類がいいでしょう。