モルモットは音に敏感!ケージを置く場所と怖がる音への対処法

元気なお子さんがいるご家庭でモルモットを飼育していると、お子さんが元気に走り回る音にモルモットが怯えてしまうことがあります。モルモットは音に敏感な生き物ですから、賑やかな場所や大きな音が苦手です。

では、モルモットが音に怯えているときはどんな対策を行えば良いのでしょうか。モルモットが普段生活をしているケージは、どのような場所に設置すれば良いのでしょう。

大きな音でモルモットにストレスがかかってしまうと、それが原因でモルモットが体調を崩してしまうこともあるため、飼い主さんが音の対策をしてあげることが大切です。

大切な家族の一員であるモルモットの生活環境を整え、ストレスがかからないようにしてあげましょう。

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モルモットは音に敏感で臆病な性格

モルモットというと動物園のふれあいコーナーにうさぎと一緒にいるイメージのため、子供のいる家庭のペットに向いていると思いがちです。

しかしもともとモルモットは自然界では捕食される側の動物で、昼間は動物に狙われないように穴の中で静かに暮らしています。

その習性はペットになっても変わらず、臆病で怖がり、警戒心が強いので、まだ慣れていないお家で子供に追い回されたりするのは、相当なストレスがかかります。

またそれだけではなく音にも敏感なので、子供の大きな声、ドタバタと走り回る音、ドアの大きな開け閉めの音なども恐怖に感じる場合があります。

テレビやラジオ、窓辺近くでは散歩している動物の鳴き声、車の音にも反応をするくらいですから、子供が立てる大きな音に反応しないわけがありませんよね。

お子さんがいるお家では、このようなモルモットの性格を考えて、ケージをどこに設置するかを考えてみてください。

子どもたちもある程度大きくなると、モルモットの接し方について理解をしてくるので、それまでの間だけでもモルモットが静かに暮らせる空間を用意しましょう。

音に敏感なモルモットは色々な音にストレスを感じる

では敏感なモルモットが音にストレスを感じている場合、どのような症状が見られるでしょうか。

まずは巣箱から出てこなくなり、身をひそめるようになります。夜になるとケージを噛んでストレスを発散させる行動もよく見られるようになり、さらに進むとケージの中に手を入れると攻撃的な鳴き声を出して、威嚇するような仕草を見せることも。

しかしこのような外見上の変化だけではなく、ストレスを大きく感じると内面的な部分でも症状が出てきます。

モルモットに限らず小動物は一度病気になってしまうと、病院にかかっても手術などの外科的処置が難しいため、一気に調子を崩してしまい元のように元気になることが難しいようです。

子供と一緒に生活しているモルモットにとって、子供が立てる大きな物音がストレスになる場合は、居住空間を別にするなどの対処をとるとお互いのストレスにならずに、一緒に暮らすことが出来ます。

モルモットに上記のような点が見られたら、何らかの対処を行いましょう。

音に敏感なモルモットのケージの置き場所について

音に敏感なモルモットはドアのそばの人通りが多い場所や、窓際の外の音や振動がよく伝わる場所はケージの置き場所として不向きです。

また温度も寒すぎず暑すぎず、20度から25度くらいまでが適温なので、換気口の下などは寒くなりすぎて、こちらも不向きです。

ではどのような場所にケージを置くのが最適なのか?

温度の面でいうと、みんなが集まって過ごしているリビングなら温度管理が行き届いているので、モルモットにとっても過ごしやすい温度で最適です。

しかしテレビの音や振動、子どもたちの話し声が気になりますね。

同じリビングでもテレビや電話から離れた場所や、子どもたちが座るソファーや通り道にならない場所があれば、そこが最適です。

静かな場所はモルモットにとっても過ごしやすいですが、寝室などにケージを置いてしまうと今度はモルモットの様子を伺うことが出来ません。またいつまでもモルモットとの距離が縮まらず、せっかく飼育しているのに飼い主になつかないという状態になってしまうこともあります。

我が家の場合はリビングと和室がふすまで仕切られていて、普段はふすまを開けて使用していたので居間続きになっています。リビングだと子どもたちがうるさいのでお隣の和室にケージを置いていました。

そしてモルモットを飼育する前には、モルモットの性質をよく離して聞かせ、慣れるまではとにかく静かにすることを約束させて、少しずつお互いに慣れていくように心がけました。

モルモットも子供になつき、子供もモルモットとの接し方が分かれば、後はお互いにストレスを感じることなく過ごすことが出来ましたよ。

モルモットが音を怖がっている時の対処法

モルモットが音に敏感に反応をして怖がっていたり、ストレスを感じている様子がある場合はとにかく、静かな環境で飼育するように心がけることが一番です。

子どもたちがどうしても騒いでしまう場合は、モルモットのストレスになっていることをわかりやすく話して理解してもらいましょう。

子供ながらにモルモットに気を使って過ごせるようになります。

またすぐに試せる対処方法としては、モルモットのケージに毛布を掛ける方法もあります。

しかしこの方法は一時的で、一日中毛布をかけたままには出来ません。モルモットは排泄物をたくさんして、ニオイが気になるという特徴もありますので、毛布をかけたままにしておくと空気がこもり衛生的によくありません。

きれい好きなモルモットは、空気がこもることで、さらにストレスをためてしまうことも考えられます。一時的にモルモットを落ち着かせたい時に使用する方ほとして考えてください。

噛み癖がある場合には、ケージの中から毛布を引っ張り込んでかじることもありますので、このような点にも注意をしてくださいね。

子供がいる家庭でモルモットを飼う時は

臆病で警戒心の強いモルモットですが、人になつかないわけではありません。少しずつ距離を縮めて信頼関係を強くしていくことで、モルモットから近づいてきて抱っこをして欲しいとせがむこともあります。

しかしモルモットを飼う時は最初が肝心!子供はモルモットの可愛さから、すぐに触れ合いたいと思ってしまいますが、モルモットが新しい環境に慣れて、自分から歩み寄ってくるまではじっと我慢が必要です。

あくまでもモルモットのペースに合わせて、距離を縮めることが大切なポイントです。

また最初にもお話をした通り、モルモットは捕食される側の動物です。特に猛禽類に狙われることが多いので、背中から鷲掴みにされることを本能的に嫌います。

大きな音だけに注意をするだけでなく、慣れてきても、このような掴み方をしないように子供に教えてあげてください。

モルモットに限らず、動物は優しく接することが大切です。モルモットは特に音に敏感ですので優しく話しかけること、そしてストレスにならないように接することを一番に考えてくださいね。