モルモットは臆病だからストレスを与えない飼い方の工夫を

モルモットは臆病でストレスに弱い動物です。飼い始めたモルモットがとても臆病で全くケージから出てこないと、飼い主は心配になってしまいますね。
モルモットのためにケージなど準備はしたけど、何が良くなかったのか、ストレスの原因が知りたいです。

そこで、ケージから出てこない臆病なモルモットへの対処法やモルモットがなつくための、正しいスキンシップの取り方などについて説明していきます。
私の家のモルモットもとても臆病でなかなかなつきませんでした。

しかし、このようなことに気をつけることで、今はすっかりべたつきです。
ですから、ぜひストレスを与えない飼い方の工夫をしていきましょう。

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モルモットは臆病なのでケージの設置場所にも気を付けて

モルモットが臆病な性格なのは、元々の原種が外敵から身を隠すことで命を守っていたことが関係しています。
狙われやすい小動物なので、いつ迫ってくるかわからない外敵からの恐怖に怯えて過ごしてきました。
そのため、非常に臆病で警戒心が強い性格です。

飼い始めて環境が変わると、周囲を警戒して臆病になってしまうことは、どのモルモットでも共通していることです。
飼い主に馴れてコミュニケーションが出来るようになるにも、時間がかかると理解してあげましょう。

モルモットの性格を理解した上でケージの配置場所にも配慮を

出来るだけ静かな空間に配置してあげたいので、人の出入りの多い場所や、家電製品のように物音がしている場所の近くは避けましょう。
モルモットの気に休まる暇がありません。

家の中でここが一番静か!と思える場所を、モルモットのスペースに考えてあげて下さい。

ケージから出てこない臆病なモルモットへの対処法とは

モルモットは臆病な性格ゆえに、非常にストレスを感じやすく、そしてストレスに弱い動物です。
ストレスが原因で病気になったり、最悪命を落とすこともあるほど、モルモットにとってストレスは大敵なのです。

しかし飼い主として、モルモットにストレスを与えないように、ストレスを溜めさせないようにしてあげるとモルモットは健康に成長してくれます。
そして飼い主に対しての信頼も増して、仲良くなるキッカケにもなります。

飼い始めのモルモットには、まず環境を把握して慣れてもらう時間を十分に与えてあげましょう。
心配だからといってケージを覗き込むと、まるで敵から狙われているような気持ちになってしまい、ますます臆病になり心を開けません。
必要分の餌と水の用意をして、掃除は馴れるまでしないでおきましょう。

そっとしておくことに徹します。

少し巣箱から顔を出して、外の様子を見るようになったら、優しく名前を呼んであげましょう。
いきなり触ってはいけませんよ。

巣箱から出て、飼い主をじーっと見つめるようになったらそっと手を差し出し、モルモットが近くに来たら少しだけ撫でるようにして、徐々に馴れてもらいます。

臆病なモルモットと仲良くなるには、根気が大切です。

すごく臆病な性格のモルモットだと慣れるまで時間がかかることも

先ほども説明したように、モルモットに馴れてもらうには時間がかかることを想定しておきましょう。
半年かかったというケースもあるようです。

環境に慣れ、飼い主を認識するということから始めて、コミュニケーションやスキンシップはその後です。

いきなり仲良くするのはNG!モルモットには恐怖を与えてしまう

突然抱っこされることは、モルモットにとっては敵に捕獲されたと思ってしまい、一度その経験をすると同じ人間には当然近付かなくなります。

馴れてきたように見えても最初から抱っこではなく、名前を呼んでみたり、手から餌を与えてみたり、そっと撫でるということを段階を経て行っていきましょう。

飼い主の方も、モルモットの臆病な性格に慣れるために時間が必要ですね。

モルモットがなつくには正しいスキンシップの取り方を

臆病なモルモットではありますが、好奇心旺盛で人にも懐くという一面も持ち合わせています。
正しいスキンシップをしているうちに、とてもよく懐くということも珍しくはありません。
ただ懐くまでに時間がかかるだけで、決して懐かない動物ではないからです。

では正しいスキンシップとは、一体どのようなことでしょう。

  • 最初の一週間は静かに過ごさせてあげる
    自分の今いる環境が危険ではないのか、他の動物はいるのかなど、モルモットは一生懸命状況を把握しようとしています。
    人間だって、初めての場所は不安ですよね。
    モルモットだって同じです。
    餌や水が減っているようなら心配せずに、この時期はとにかくそっとしておくことです。
  • 優しく名前を呼んでみる
    突然の聞き慣れない声に、最初は驚くかもしれませんが、何度も呼ぶうちに自分のことだと認識出来るようになってきます。
    大きな声では怖がってしまうので、優しく高めの声で呼んであげましょう。
    名前を呼んで反応するようになったら、手から餌をあげてみましょう。
  • ケージの扉を開けて様子を見る
    ケージを扉を開ける音で、モルモットが出てくるようなら少しずつ撫でてみましょう。
    お尻の方が嫌がるので、頭を優しく撫でるようにします。
  • 手に乗せてみる
    撫でても嫌がったり、逃げないようなら、手に乗せてみましょう。
    嫌がるようならすぐに下ろしてあげますが、嫌がらなければそのまま撫でてあげます。
    ここまで来たらかなり信頼関係が築けています。
  • 膝の上に乗せる
    膝の上に乗るまでになれば、かなりリラックスしている気持ちです。
    ブラッシングしてスキンシップをとってもいいですね。

気持ちよくて、そのまま寝てしまう子もいますよ。

落ち着いた静かな環境でストレスにない飼育を

モルモットにとって、静かに過ごせることはストレスなく安心出来る環境です。
ストレスがないことは、飼い主とも仲良くなれますし、病気や寿命にも関わってくるほど大切なことです。

ストレスがモルモットの寿命を縮めると言ってもいいくらいです。

出来るなら少しでも長い時間を、かわいいモルモットと一緒に過ごしたいですよね。

そのためには、モルモットのペースで生活させてあげましょう。
スキンシップも人間のペースではなく、モルモットのペースに任せます。
大きな物音が苦手なので、今までよりテレビの音量を小さめにしたり、掃除機の時間を減らすなど、モルモットのために静かな時間を意識しましょう。

他にもケージの環境や、餌でもモルモットの健康状態や寿命は変わってきます。

ケージはいつも清潔であること、そしてある程度の大きさがあることが必要です。
不潔にしていると感染症の可能性があり、小さいと運動不足を招いてしまいます。

餌はビタミンCと繊維質を意識しましょう。
モルモットは自分でビタミンCを作り出すことが出来ません。
なので、ペレットや野菜で補う必要があります。

牧草は繊維質を豊富に含んでいて、腸内環境を整えたり、生涯伸び続ける歯をすり減らすためにも欠かせません。
歯が伸びたままになると、完治不能な病気になる可能性があるので、いつでも食べられるように常に置いてあげましょう。